2019/10/28 20:41



poechの新作、『Side table "pinch" No.1』ができました!


『pinch』は、カンチレバー構造のサイドテーブルです。
カンチレバーとは、”片持ち梁”つまり片側だけで物体を固定している構造のことをいいます。
この構造は、橋の建設や”コの字型”のスチール椅子などによく用いられています。
カンチレバーチェアーの名作には、バウハウスの教官だった建築家のマルセル・ブロイヤーの『チェスカチェア』や、
3代目校長のミース・ファン・デル・ローエの『MR10』などがあります。

通常、木材でカンチレバー構造の椅子などを作る場合、曲木が用いられることが多いようです。
曲木とは、木を熱や水分によって変形しやすい状態にした上で金型にはめ込んで乾燥させ、希望の形にしたもののことです。
実際、曲木を用いて、接合部(釘や接着剤などで木と木をくっつけた場所)なしに形を作れるのは大きな利点です。
なぜなら、家具に強い負荷がかかった場合、最初に壊れるのは接合部であることが多いからです。





『pinch』は、接合部に合板を挟み込むことによって強度を出しています。
合板の”面”の力を用いた結果、曲木を用いずにカンチレバー構造のしっかりとしたテーブルを作ることができました。
また、必要な強度を追求した結果、『pinch』独特のユニークなデザインが生まれました。
今後、同じ構造を用いた”pinch”シリーズとして、他の種類の家具も製作する予定です。


このかわいいサイドテーブル”pinch”が、皆様の生活に少しでもお役に立てば幸いです。


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